主な用途
夜景やクリマスツリーを彩るネオンサイン、もちろんこれらの電球中に封じ込められているのはネオンガスです。
最近では、液晶用のバックライトや、各種機器のパイロットランプ用小型電球など、封入ガスとして広範囲に利用されてきました。
短波長で平均出力が大きいエキシマーレーザー※には、このレーザーを発振するための封入ガスに、バランスガスとしてネオンが使われています。
半導体製造用のステッパーなど、光化学や紫外分光の光源として、今後の成長が期待されています。
※エキシマレーザー(Excimer Laser)とは、レアガスやハロゲンなどの混合ガスを用いてレーザー光を発生させる装置です。
鮮明な大画面テレビなどで注目を集めているプラズマディスプレイパネル(PDP)。
実は、このパネルの中にもネオンが封入されているものがあります。
ガスの特性で示したようにネオンの沸点は-246℃です。液化ネオンを利用すれば、この極低温が実現されます。
安全なガスとして液化ヘリウムの沸点が-269℃、液化窒素の沸点が-196℃です。この間を埋める冷媒として、超電導等の実験に利用されています。
まだまだ馴染みの薄いガスですので、各ガス固有の特徴が生かされる用途は、これから広がっていくものと思われます。